セルフ・モニタリングで好きな人やあなたの恋愛傾向を知る方法

セルフ・モニタリングという理論で、恋愛やビジネスなどの社会生活において、人はどのような言動をしていくのか?という心理学的特徴を解説していきます。

 

また、セルフ・モニタリングを応用して好きな人やあなたの恋愛傾向を簡単に知る方法もご紹介しますよ!

 

 

セルフ・モニタリングとは

 

他者からどのように見られているのか?を意識して、周囲の状況に合わせて適切になるよう自分の立場を理解しながら、行動をコントロールする傾向のことです。

 

セルフ・モニタリングという理論は、1974年マーク・スナイダーというアメリカの社会心理学者が提唱した理論です。

 

25項目の自己監視スケールという性格スケールを創設しました。項目の質問にアンケート形式のように回答していき測定されます。後に18項目版に改良され、現在は13項目版も作成されました。

 

人の目を気にする人の心理学的特徴

 

あなたには以下のような経験があるでしょうか?

 

  • あなたの仕事は終わっているけれど、まだ仕事中の上司や同僚の目が気になる⇒定時になってもなかなか帰れない
  • 飲み会に誘われて本当は行きたくないけれど相手の目が気にして断れない⇒結局飲み会に参加してしまう

 

周りの人はあなたの言動をどう思うだろう?という事を常に意識して、それに従ってあなたはどういう言動をする傾向があるのか?セルフ・モニタリング傾向が高いか?低いか?で、あなたの心理学的特徴がわかります。

 

例えば、あなたが渡ろうとしている横断歩道の信号が赤だったとします。そこは車通りのほとんどない道路です。

 

あなたは信号待ちをしていますが、車はしばらく1台も通りそうにありません。恐らく事故に遭う危険性は0といっていいぐらいの状況です。

 

周りに警察官はいませんが、あなたの周りには3人の信号待ちをしている人達がいます。他の3人は律儀に信号が青になるのを待っているようです。

 

あなたならどうしますか?他の人達に合わせて信号が青になるのを待ちますか?それとも赤信号でも渡りますか?

 

もし、他の人達が赤信号でも渡るのであれば渡るけれど、誰も渡らないのであれば青信号になるのを待つ。ということであれば、あなたは周囲の状況を見て、自分の行動をコントロールしています。

 

このように人の目を気にしながら自分の言動をコントロールする心理学的特徴を持った人は、セルフ・モニタリングの傾向が高いといえます。

 

逆に、周りの人達が赤信号で渡っていようが、いなかろうが、自分だったら気にせずに渡るという人は、セルフ・モニタリングの傾向が低いといえます。

 

セルフ・モニタリングで空気を読む人・読めない人がわかる

 

社会生活では、あなたの置かれた状況をすばやく認識して、その場の雰囲気によってふさわしい言動をする必要があります。

 

人は社会的な人間関係の中で、自分の立ち位置を察知し、その状況に基づいた言動をコントロールしています。

 

「空気を読む人」「空気を読めない人」というのも、セルフ・モニタリングの必要性や能力の高さや低さを表現しています。

 

基本的には、周囲の状況に合わせて、自在に言動を変化させることができるタイプがセルフ・モニタリングの能力が高い人。

 

周囲は気にせず、自分の意思や意見を貫くようなタイプは、セルフ・モニタリングの能力が低い人となります。

 

一般的には、セルフ・モニタリングの能力が高いタイプが「空気を読む人」、低いタイプが「空気を読まない人」となりますが、能力の低い人が劣っているというわけではありません。

 

セルフ・モニタリングの能力が低いタイプは、場当たり的、ご都合主義的な言動の変化が少なく、その場の雰囲気に流されにくい、芯の強いタイプともいえるのです。

 

セルフ・モニタリングの能力が高すぎると「八方美人」、低すぎると、頑固者になるので、バランスよく行うことができればいいのではないでしょうか。

 

セルフ・モニタリングの傾向が高い人の特徴

 

セルフ・モニタリングの傾向が高い人の特徴は、自分のことを良く見せるために、積極的に自分のことを人に話します。

 

  1. 他者の行動を手掛かりにどういう言動が良いか?を判断する
  2. その場の雰囲気や空気を読んだ言動になるので一貫性が低い
  3. 自己呈示への関心が高い

※自己呈示(じこていじ)とは、人から高い評価や報酬を得るために、自分の優れた部分などを意図的に他者に伝えること。

 

セルフ・モニタリングの傾向が低い人の特徴

 

セルフ・モニタリングの傾向が低い人の特徴は、あまり自分のことを積極的にアピールするようなことはしません。また、一つの趣味などにハマってしまう傾向があります。

 

  1. 自分の感情を手掛かりにどういう言動をしたいか?を判断する
  2. その場の雰囲気や空気を読まない言動をするが一貫性が高い
  3. 自己呈示への関心が低い

 

セルフ・モニタリングの測定方法

 

セルフ・モニタリングを測定する方法があります。セルフ・モニタリング尺度といって全25項目の質問に【非常にそう思う 5点】〜【全くそう思わない 1点】で、アンケートのように回答して測定する方法です。

 

  • 非常にそう思う 5点
  • 少しそう思う 4点
  • どちらともいえない 3点
  • あまりそう思わない 2点
  • 全くそう思わない 1点

 

セルフ・モニタリング尺度25項目版

 

最初にスナイダーが発表したセルフ・モニタリング尺度25項目版です。

 

25個の質問項目にそれぞれ点数をつけて回答し、合計点が高いほどセルフ・モニタリングの傾向が高く、合計点が低いほどセルフ・モニタリングの傾向が低いことになります。

 

  1. 人のマネをするのは下手である
  2. 私は自分の感情や考えをそのままストレートに行動に表している(F)
  3. パーティーや集まりなどで、相手の人に好かれるようなことを言ったり、やったりはしない(F)
  4. 自分が本当に信じていることしか話せない(F)
  5. 自分があまりよく知らない話題でも、即興でスピーチができる
  6. 自分を印象づけたり、人を楽しませようとして演技することがある
  7. どう行動していいかわからないときは、他の人の行動を参考にする
  8. 私は多分いい俳優になれると思う
  9. どんな映画や本や音楽がいいか、友人にアドバイスを求めることはめったにない
  10. 実際よりも深く感動しているようなフリをすることがある
  11. コメディを見ているとき、1人のときより、他の人と一緒のときの方がよく笑う
  12. 集まりの中で、自分が注目の的になることはめったにない(F)
  13. 状況と相手によって、まったく別人のように振る舞うことが時々ある
  14. 人に好かれるようにするのは、得意ではない(F)
  15. 本当は楽しくないときでも、楽しそうなフリをすることがよくある
  16. 私は外に見せている顔と心の内とが違うことがある
  17. 人を喜ばせたり、機嫌をとろうとして、自分の意見や行動を変えたりはしない(F)
  18. 私は自分をエンターテイナー(人を楽しませるのが上手な人)だと思うことがある
  19. 周囲とうまくやったり人から好かれようとして、周囲の期待に自分を合わせる傾向がある
  20. ジェスチャーのようなゲームや即興劇は苦手である(F)
  21. 相手や状況に合わせて行動を変えるのは難しい(F)
  22. パーティーでは、ジョークや話はできるだけ、他の人にまかせるようにしている(F)
  23. 人前に出ると気まずく感じ、思うように自分が出せない(F)
  24. (必要なら)相手の人の目をまっずぐ見て、ウソをつくことができる
  25. 本当は嫌いな人でも、親しげに振る舞うことができる

 

セルフ・モニタリング尺度18項目版

 

25項目版の発表から10年ほどのち、発表されたセルフ・モニタリング尺度の18項目版です。25項目版の尺度内容を再検討し、セルフ・モニタリングの測定に直接関連しないと判断された項目を除いて作成されました。

 

  1. 人のマネをするのは下手である(F)
  2. パーティーや集まりなどで、相手の人に好かれるようなことを言ったり、やったりはしない(F)
  3. 自分が本当に信じていることしか話せない(F)
  4. 自分があまりよく知らない話題でも、即興でスピーチができる
  5. 自分を印象づけたり、人を楽しませようとして演技することがある
  6. 私は多分いい俳優になれると思う
  7. 集まりの中で、自分が注目の的になることはめったにない(F)
  8. 状況と相手によって、まったく別人のように振る舞うことが時々ある
  9. 人に好かれるようにするのは、得意ではない(F)
  10. 私は外に見せている顔と心の内とが違うことがある
  11. 人を喜ばせたり、機嫌をとろうとして、自分の意見や行動を変えたりはしない(F)
  12. 私は自分をエンターテイナー(人を楽しませるのが上手な人)だと思うことがある
  13. ジェスチャーのようなゲームや即興劇は苦手である(F)
  14. 相手や状況に合わせて行動を変えるのは難しい(F)
  15. パーティーでは、ジョークや話はできるだけ、他の人にまかせるようにしている(F)
  16. 人前に出ると気まずく感じ、思うように自分が出せない(F)
  17. (必要なら)相手の人の目をまっずぐ見て、ウソをつくことができる
  18. 本当は嫌いな人でも、親しげに振る舞うことができる

 

セルフ・モニタリング尺度13項目版

 

25項目版と18項目版のセルフ・モニタリング尺度の問題点を改善し、より妥当性と信頼性が高く、項目数を少なくし、回答者の負担を減らした13項目版も作成されました。

 

他者への表出行動への敏感さ(感受性)
  1. 人の目を見れば、その人の感情を読み取ることができる
  2. 人と話している時、相手のごくわずかな変化にも敏感である
  3. 人の感情や真意をつかむことにかけては、直観力が優れている
  4. みんながくだらない冗談だと思っているときには、面白そうに笑っていてもそれがわかる
  5. 自分が何か適当でないことを言った時は、相手の目でわかる
  6. 人にウソを言われても、たいていその人の言い方やしぐさから見破ることができる
  7. 自己呈示変容能力(変容性)
  8. 人が集まっているところでは、周囲の期待に応じて行動を変えることができる
  9. 人に与える印象を思い通りにコントロールできる
  10. 自分のやり方が人に良い印象を与えていないと気づいたら、すぐに変えることができる
  11. 相手や場面に応じて行動を変えるのが苦手である(R)
  12. これまでの経験からして、どんな場面におかれても、必要に応じて行動を変えることができる
  13. 愛想よくするほうが得だと思っていても、なかなかそれができない(R)
  14. 何が期待されているかがわかれば、それにあった行動をとるにはたやすい

 

※引用・参考文献:2014年度博士論文セルフ・モニタリングの心理的メカニズムとその個人差が就労に及ぼす影響

 

セルフ・モニタリングを測定するときの注意点

 

セルフ・モニタリングを測定するときには注意点があります。基本的には、項目の質問に【非常にそう思う 5点】〜【全くそう思わない 1点】で、アンケートのように回答して測定します。

 

ただ、いくつか【逆転項目】という項目があります。質問項目に(F)(R)と記載されている項目が【逆転項目】です。

 

この【逆転項目】の点数は、【非常にそう思う 5点】は1点、【全くそう思わない 1点】は5点としてから、算出しなければなりません。

 

    逆転項目の点数算出方法※(F)(R)と記述されている質問項目

  • 非常にそう思う 5点⇒1点
  • 少しそう思う 4点⇒2点
  • どちらともいえない 3点⇒3点
  • あまりそう思わない 2点⇒4点
  • 全くそう思わない 1点⇒5点

 

カメレオン人間の性格

 

セルフ・モニタリングの提唱者であるスナイダーが出版した「カメレオン人間の性格 セルフ・モニタリングの心理学」というタイトルの著書があります。

 

高モニターの人を相手や状況に応じて対応を変えることから、「カメレオン人間」という表現をしたのです。

 

この著書によれば日本人は典型的なカメレオン人間なのだとか(笑)。周囲に合わせることが多い日本人の特性ですよね。

 

セルフ・モニタリングで好きな人やあなたの恋愛傾向を知る方法

 

セルフ・モニタリングを応用すれば、あなたの好きな人の恋愛傾向を知ることも可能です。しかも、容姿に自信がないあなたでも、イケメンや美人で可愛い子と付き合えるかもしれません。

 

容姿に自信がない人でも恋愛に発展できる相手の特徴とは?

 

セルフ・モニタリングの傾向次第では、容姿に自信がないあなたでも、どれだけイケメンや美人で可愛い女性が相手でも、恋愛に発展する可能性があります。

 

では、どういう相手と恋愛に発展しやすいかというと、【セルフ・モニタリング傾向の低い相手】です。

 

スナイダーの実験

 

スナイダーをはじめとするセルフ・モニタリングの研究者たちが行った、興味深いある実験結果があります。

 

その実験では、あらかじめ男子学生グループにセルフ・モニタリング測定を行い、セルフ・モニタリング傾向の非常に高かった高モニター16人と、セルフ・モニタリング傾向の非常に低かった低モニター16人の2つのグループに分けました。

 

そして2つのグループの男子学生に、「美人だが性格が悪い女性A」と「美人ではないが性格が良い女性B」のどちらをデートに誘うかを実験しました。

 

実験の結果、セルフ・モニタリング傾向の高い男子学生の69%が「美人だが性格が悪い女性A」を選び、「美人ではないが性格が良い女性B」を選んだ男子学生は31%でした。

 

逆に、セルフ・モニタリング傾向の低い男子学生は、19%が「美人だが性格が悪い女性A」を選び、「美人ではないが性格が良い女性B」を選んだ男子学生は81%でした。

 

高モニター 低モニター
女性A 外見○ 性格× 69% 19%
女性B 外見× 性格○ 31% 81%

 

この実験から推測されることは、セルフ・モニタリング傾向の高いタイプは、周囲の目を常に気にして恋愛対象を選ぶということです。

 

つまり、この人と恋愛している自分は、他人からどう思われるのか?を常に意識しているということです。他人から良い印象を持ってもらえるように、恋愛対象には外見の良い人を選ぶということです。

 

逆にセルフ・モニタリング傾向の低いタイプは、他人の目を気にしないので、相手の外見が良くなくてもあまり気にしないのです。むしろ、一緒にいて楽しいかどうか?居心地がいいかどうか?を重視するのです。

 

この実験結果が全てではありませんが、一つの傾向としては参考になるのではないかと思います。

 

セルフ・モニタリング傾向の低いタイプの特徴

 

もし、あなたが容姿にあまり自信がないのであれば、セルフ・モニタリング傾向の低いタイプの人との出会いを探してみましょう。

 

  • 周りに流されずに自分の意見をはっきり言う
  • 良くも悪くも空気を読まない
  • 寝ぐせのまま外出もしくは髪のセットに時間をあまりかけない

 

イマイチ自分の外見に自信はもてないけれど、イケメンや美人で可愛い子が好き!という場合、以上のような特徴がある異性と出会うことができれば、恋に発展しやすいかもしれませんよ!

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